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今日の伝言板



赤本を読み直す

2015年05月07日

赤本を読み直す
赤本を読み直す
この二冊はいずれも赤本で同じものですが、左は平成19年版です。実に1619版です。右の方は、昭和51年版です。
左の版は、数年前に広島の先生の所で勉強させていただいた時に、教えてもらって買ってきたものです。
この本は、出版社がありませんので、広島の住居を訪ねて言って分けて頂いた物です。右の本は、私の友人に勧めたところ、是非とも取り寄せて欲しいということで、知り合いの漢方系の取扱店に頼んだのですが、もうすでに絶版ということで、この古本を含めて二冊送ってくれたものです。友人の本は右から左へ書かれていました。昭和35年版でした。これはさすがに文語体で書かれていて少々現代人には読みにくいと思いましたが。
しかしその後、新本のある所がわかりましたので、取り寄せました。
現在、書店で「家庭の医学」とかいう名で赤本が出ていますが、本来の赤本といえば、今回ご紹介する本です。題名は「新説不老長寿法続編・家庭に於ける実際的看護の秘訣」というものです。
著者は、築田多吉という方で、大正14年版が初版です。
序に書かれていることを少し紹介しますと、看護方法や民間療法の集大成ということで、当時の帝国海軍の戦死者遺族と傷病兵、などに海軍省より一冊づつ送られたとあります。
また、多吉は農家の三男で16歳の折に柳行李一つで上京して、職を転々としたあと、明治23年頃に海軍の看護兵となったとあります。
大正14年海軍特務大尉で退役する時に、当時の軍艦の艦長から「35年間の呉や舞鶴の海軍病院などでの体験をぜひ本にしなさい」と言われて、広島の自宅で書き上げた本がこの赤本です。
私はこの本を数年前に手に入れていたのですが、ずっと机の上において、見ることはなかったのですが、昨年末、痛みのことを研究している時に、最近の本ではどれを見ても書かれていることがあまり変わらないので、ふとこの赤本を見てみました。
この本を読み進めていくうちに、本は古いが書かれている内容は、正に今通づるものではないかと驚いたことでした。
現在のように、コンビニと変らんくらいに病院が乱立しているのとは違って、当時は極めて少なかったようですから、家庭でなんとか病気に対処するために書かれたものと思います。
ベストセラーになったことからも各家庭で必要な本だったと思います。
この方の義理の娘さんが、序で言っておられます。
「現代医学から見れば間違ったところも少なくありません。医学書としてではなく、自身の健康は自分でつかむ、看護は人任せにせずできるだけ自分で行う、という哲学書、日本にこうした本があったという歴史書として読んで頂ければと思います。」と。
まず、この本に書かれている内容から、抜粋して紹介していきたいと思います。実に楽しいです。
また、別に食事や栄養関係では、石塚左玄や細野雅裕、A・G・シャウス(栄養と犯罪行動)、大沢博(食原性低血糖症)その他今読んでおかなければならない良き解説書があります。例えば、原爆で放射能が拡散した時に、あまり被害が及ばなかったところがあります。
その時、彼らはどうしたのか。実に身につまされる内容です。他人事では済まされない話です。
しかし、これらの本も手に入れるのも難しくなっています。残念です。





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Posted by 漢方相談あうん堂薬局 at 22:00│Comments(0)

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