痛みを考える
2023年11月26日
心の痛みと体の痛みを克服する、すなわち人生そのものだな そういっても過言ではないだろう。それぞれの痛みを持っている人、その両方の痛みを持っている人、人それぞれだが、
自分では解決できないほどの痛みを抱えている人も多いのも事実なんだ。
病院を退職して漢方薬を選んだのにも理由がある、漢方薬局を始めていろいろな病状の人々と接してきて、
心の痛みと体の痛みほどつらいものはないと私自身も含めてそのように感じた。
この痛みというのは人にはわからないし数値にも出ない、
しかし、他のいろいろな病気で悩まれている人もなんと多いことか、つくづく病気の辛さを実感した。
いろいろ研究してきたが、漢方には新薬のように痛み止めというようなものはない。
しかし、それなりに使うものはたくさんある。その組み合わせの妙味なんだと思う。
「気通じざればすなわち痛む」という言葉がある。二千数百年前の黄帝内経に書かれている言葉なんだ。
今やっとその意味が読めてきた。
人の体には三つの大きな要素がある。気血水の三要素である。
三つの言葉に分けているが決して独立したものではない。微妙に絡み合って体の基礎をなす。
人の体はこれのバランスにあるといっても過言ではない。それらの微妙なバランスが破れて、
人が不調を訴えるに陥った場合に痛みとしてあらわれてくる。
心の痛みになって我慢できなくなってくると安定剤に頼ろうとする、
体に痛みが来ると鎮痛剤に頼る、
実際安定剤も鎮痛剤もよく効く、しかし、どちらも根本的な解決方法ではない。化学薬品特有の
副作用が出てくる。
これらの副作用でその結果どのようになっていくか、いやと言うほどその結末を見てきた。
これでは幸せにはなれないな、ただ、薬の力を利用して逃れているだけだな。
痛みは信号なんだ、心の痛みや体の痛みは、どこかの不調を訴えている。
この痛みに耳を傾けるようにせねばならない。
そして、その原因がどこから来ているのか突き止めなければならない、
自身だけのものなのか、人からのものなのか、最近は複合的に沢山の事象が絡み合って
いるので、一人で解決しようとしてもなかなか難しいことが多い、
そこで薬に頼ろうとするのだが、やはり、根本的に良くなっていくためにはじっくりと
構えて治していかねばならない。それを化学薬品で早急にしようとするとどうしても
歪みが出てきてしまう。
私は、化学薬品を否定はしない、早急に取り除かねばならない状態の時も多分にあるので
それはそれで必要である。しかし、早急が去った後はじっくりと治していかねばならない。
その使い分けが大事である。
化学薬品をずっと飲んで痛みを抑えてきても根本的な解決にはなっていない。
何かの時に再び出てくる。
根本的な解決にはやはり、自然生薬が必要だと思う。長年の経験で確信した。
痛みの信号がなくなってこそはじめて病が治っていく。病気とはそのようなものなんだな。
私も若い頃は無理をしてきたので体の痛みに悩み、齢がいくと体の痛みと心の悩みがやってきた。
人生ってこんなものなんだろう。しかし、これに打ち勝っていかねばならないな。
「気通じざればすなわち痛む」故人は素晴らしいことを言っていたな。
いろいろな病気がある中でも、私も悩んでいる「心の痛み」と「体の痛み」、
それと「咳の辛さ」についてさらに研究を進めていこう。
[心の痛み、体の痛み」と「咳の辛さ]に悩まれている人が少しでも良くなられて、
そして、楽になられて幸せな人生を歩まれますように頑張りたいと思っています。

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Posted by 漢方相談あうん堂薬局 at 21:30│Comments(0)
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